ウォレットの種類

暗号通貨を送金し受け取るためには、まず暗号通貨のウォレットを準備する必要があります。

暗号通貨のウォレットは、Eメールの受信トレイのようなものだと考えることができます。Eメールには様々な種類があり、その中でもよく知られているのがGoogleMicrosoftAppleなどの無料Eメールサービスです。

ハッキングや個人情報売買のニュースに慣れすぎて感覚が麻痺している人も少なくないかもしれません。メールと暗号通貨の違いは、もし暗号通貨関連企業がハッキングされた場合、盗まれるデータそのものが通貨、お金であり、ほとんどの場合回復することはできないという点です。そのため自分で最大限注意を払い、責任を持って自身の暗号通貨を保管しなければならないのです。

ここで、ウォレットの種類をいくつかご紹介したいと思います。あなたにとって最適なものはどれか、判断する際の手助けになればと思います。

まず前提として、大切なことをご説明します。

秘密鍵、キーストアファイル、復元フレーズ

ウォレットの鍵を開ける方法はいくつかあります。例えばEメールの場合は、アカウントを利用するためにパスワードが必要になります。暗号通貨の場合に必要になるのは、秘密鍵とキーストアファイル、そして復元フレーズです。この情報を手にすれば誰でもそのアカウントに接続することができます。この情報が盗まれればあなたの暗号通貨は永遠に失われ、そのアカウントに接続することはできなくなるでしょう。

コールドウォレット対ホットウォレット

コールドウォレット

コールドウォレットとは、秘密鍵やキーストアファイル、復元フレーズをインターネットに接続しない環境に保管することを指します。

例えば、ノートやメモに書いて保管することもコールドウォレットの一種です。ハッカーがアカウントにアクセスするには、この場合、秘密鍵などの情報が描かれている紙やノートを物理的に手に入れなければなりません。

秘密鍵やキーストアファイル、復元フレーズを、インターネットに繋いだことのないパソコンを通じてUSBメモリなどに保存することもコールドウォレットの一種です。

また少し複雑になりますが、ハードウォレットと言うものもあります。スパイ映画で見たことがあるかもしれませんが、悪役がコンピューターに小型の機器を接続し送金が完了するまで待たなくてはならず、捕まりそうになったりするシーンに登場する、あの機器です。コンピューターに接続されているあの小型機器が、暗号通貨のハードウォレットにあたります。

長所:

  • 企業レベルの安全性

短所:

  • 準備するのが少し難しい

コールドウォレットの例:

Wookong (悟空) (Goku), Trezor, Ledger

ホットウォレット(分散管理型と中央集権型)

ホットウォレットは、秘密鍵やキーストアファイル、復元フレーズを、インターネットに接続した機器で保管することを指します。例えば、今お使いのパソコンのワード文書のようなものです(そのパソコンがインターネットに接続されている場合)。

分散管理型ホットウォレット

分散管理型のウォレットは、そもそも「ウォレット」「財布」といったコンセプトと繋げるのは少し苦しいかもしれません。例えばそれは、ブロックチェーン上に置かれている暗号通貨との接点のようなものです。ブラウザを開いてオンラインバンクに接続する状況と似ています。あなたの資産はブラウザ上にあるわけではありません。

分散管理型ウォレットではあなた自身が秘密鍵、キーストアファイル、復元フレーズの管理をしなければなりません。言い換えれば、あなた自身があなたの暗号通貨を管理し、その責任を負うということです(これは良いことです)。

*ホットウォレットを選ぶ際には、安全テストを行っているウォレットを選ぶようにしましょう。またそのサービスのウェブサイトを確認し、会社の所在地と運営チームの顔写真を確認しましょう。もしこれが見つけられない場合には、彼らがあなたの暗号通貨を持ち逃げする可能性があるからです。過去にこうした事例が頻発しています。

長所:

  • 自分で暗号通貨を完全に管理できる

短所:

  • 秘密鍵、キーストアファイル、復元フレーズを忘れてしまった場合には暗号通貨を失う
  • ホットウォレットは完璧に安全というわけではない

分散管理型のホットウォレットの例:

ZILLA IMTokenBread, MyEtherWallet (MEW)

中央集権型のホットウォレット

中央集権型のホットウォレットは、あなたの信頼する企業に暗号通貨を預ける方法です。自分で秘密鍵やキーストアファイル、復元フレーズを保管したくない場合に便利です。しかし、もしその企業があなたの口座を凍結したりハッキングされたり(ほとんどの企業に起こりうることです)、政府により口座の凍結命令が出されたりした場合には、あなたの暗号通貨にアクセスすることはできなくなります。

暗号通貨を中央集権型のホットウォレットに預けることは全くお勧めできません。なぜならハッキングが日常的に起こっている場であり、暗号通貨を失う危険性が比較的高いからです。もしオンラインバンクの口座がハッキングされた場合やクレジットカード番号が盗用された場合、被害にあった資産は保険によって支払われる可能性が高いでしょう。しかし暗号通貨の場合には、そのようなことはありません。盗まれてしまったらそれまでです。

多くの暗号通貨取引所が中央集権型のホットウォレットサービスを提供しています。暗号通貨初心者の多くがこうしたウォレットに資産を保管しています。初心者の場合、知人友人もこうしたサービスを使っていることが多いからです。しかし、暗号通貨の経験を積んでいる人がこのような過ちをおかすことはあまり見られません。

*ホットウォレットを選ぶ際には、安全テストを行っているウォレットを選ぶようにしましょう。またそのサービスのウェブサイトを確認し、会社の所在地と運営チームの顔写真を確認しましょう。もしこれが見つけられない場合には、彼らがあなたの暗号通貨を持ち逃げする可能性があるからです。過去にこうした事例が頻発しています。

長所:

  • ログインID、パスワードの仕組みを使っているため、初心者にも理解しやすい

短所:

  • 自身の暗号通貨の管理ができなくなる
  • ホットウォレットは完璧に安全というわけではない
  • ハッキングの危険性が最も高い

中央集権型ホットウォレットの例:

Coinbase, MtGox, Coincheck, Upbit, Binance

2011年、私は当時約5ドル程度の価値だった0.5ビットコインを譲り受けました。その時はなんとも思わず、秘密鍵をなくしてウォレットを開くことができなくなりました。もはや開かれることのないそのウォレットには、現在3,000ドル相当が眠っているのです。

私からのアドバイスとしては、暗号通貨を最初からしっかりと保管することです。数年後に換金するに足りる金額になった時のために、安全に保管しウォレットを確実に開けるようにしておくのです。暗号通貨の保管に失敗すると、待ち受けているのは最悪の事態のみです。友人に最近起こったこと

ウォレットや取引所をそっくりコピーすることはハッカーたちの常套手段で、暗号通貨をアップロードした後にそのコピーは姿を消します。これが、私たちZILLAのウォレットがアプリである理由です。アプリ全体を真似することの方が難しいからです。暗号通貨を送る際や受け取る際には、十分に注意することが大切です。

abasa
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