ICOってなに?

ICOInitial Coin Offeringの略で、日本語にすると新規暗号通貨公開という意味になります。こうした名称ではありますが、IPOInitial Public Offiering:新規株式公開)との共通点はあまり多くありません。ICOは暗号通貨企業が資金調達をする新しい方法です。

今回、様々な資金調達の方法を簡単にまとめてみました。こちらでICOと従来の資金調達方法との違いをご紹介したいと思います。

クラウドファンディング

資金調達の見込み: 0 — 2,000USドル

クラウドファンディングは寄付と少し似ています。クラウドファンディングに参加できるプラットフォームとしてはKickstarterIndigogoGofundme などのウェブサイトが最もよく知られています。 クラウドファンディングの参加者はクレジットカードでプロジェクトに送金し、場合によっては企業からお返しとしてTシャツなどの記念品や、クラウドファンディングの目的となっている商品を特別に利用できる特典などが与えられます。
クラウドファンディングの参加者が唯一期待できることは、その商品が完成し購入できる状態になるということです。マイナス面は、一度参加してしまうと投資した分以上の見返りを受ける方法はないということです。

ベンチャーキャピタル

資金調達の見込み: 10USドル— 10USドル

技術系のスタートアップのほとんどはベンチャーキャピタルからの資金調達を得ようと試みています。企業がどの段階にあるかによって(コンセプト、試作品、商品が販売されているか、収益があるかなど)、ベンチャーキャピタルは企業に投資するかを決定します。投資をする場合、ベンチャーキャピタルは代わりに投資先企業の株式とビジネス上の決定に影響力を持つ役員としての地位を手に入れ、企業の方向性に関し発言します。ベンチャーキャピタルが期待するのは、投資した企業がすぐに成長すること、株式公開されること、もしくは高い利益で売れること、そして投資に対しての良い見返りが得られることです。

IPO(新規株式公開)

資金調達の見込み: 1,000USドル — 700USドル

IPOは、企業が株式を一般に向けて販売したい場合に実施されます。一般向けに企業の株式を販売する場合、株式非公開である状態と比べて企業には数え切れないほど多くの規制や責任が伴うように見受けられます。IPOは、その企業の創始者や株式を保有している従業員、そして投資家たちに保有している株式を売却する選択肢を与えます。株主が期待することは継続的な成長と、3か月ごとの運用益で、これらが株主が株式の価値を判断する基準です(もちろん株式投資に伴う興奮感も加えてですが)。言い換えるならば、安定して継続的に成長している企業は、株主の気持ちを盛り上げ、それが株式に対する需要を拡大し、価格を上昇させると言えます。

ICO(新規暗号通貨公開)

資金調達の見込み:  1USドル — 25,000USドル

ICOの場合、企業が実施するのはクラウドファンディングですが、単に資金を受け取る代わりに企業は暗号通貨を作り、お金と交換でその暗号通貨を参加者に与えます(ICO実施企業は、一般的に企業の株式を譲ることはありません)。

ICOの参加者はその後、取得した暗号通貨をオンラインの暗号通貨取引所でお金に変えられます。将来、参加したICOプロジェクトに人気が出た場合、取得した暗号通貨の価格が上昇し*、参加者は利益を生むことができます。これがICOと一般的なクラウドファンディングの主な違いです。

*株主とは異なり、暗号通貨の価値を保有者が判断する基準は安定した成長や3か月ごとの運用益ではありません。より大きな暗号通貨コミュニティに対して企業が提供する価値や暗号通貨の希少性、また時折の熱狂が価値を与えるのです。

過去数カ月でICOによる資金調達方法は広まり、今日まででICOで調達された資金の最高額は25,700USドルにものぼります。ICO投資家も非常に素晴らしい成果を残しています。例えばもしこの7月にOmise GOICO1USドル投資していたなら、今ごろあなたはたった3か月で16USドルを手にしていたはずです。とてつもない額ですよね!

問題点

簡単に言うと、ICOに投資するのは簡単ではありません。投資を始めるにはまず暗号通貨取引所で認可を受け、暗号通貨を買わなくてはなりません。そして、その暗号通貨を自分のアドレスのウォレットに移し、気になるICOプロジェクトを評価し、慎重に判断し、お金を正確なアドレスに送らなくてはなりません。他にもやるべきことが山ほどあります。

この難しさが、詐欺が横行する環境を生み出してしまっています。本物のICOサイトとそっくりに見える偽のウェブサイトが存在し、投資する際に資金を盗むのです。詐欺師は一般公開されているICOのチャットルームで投資家たちを狙い、実際に商品を生み出す意図のない、金を奪うことだけが目的のまったく偽のICOの話で騙します。他にも注意すべき点は数々あります。

とはいえ、こうした落とし穴よりも利益や恩恵のほうがずっと大きいのも事実です。次回はICOを評価する方法を学びましょう。

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