ICOをする方法:ステップ3.5 – ICO 代理店について

ICO代理店について

ICO代理店には様々な種類があります。まずそれぞれの違いを比較してみましょう。それを踏まえた上で、なぜそれが一般的に悪い考えなのかを説明しようと思います。

上手くいかない代理店

1.「全世界で、あなたのICOの全てを運用します」という代理店

彼らが謳う仕事内容:  全世界であなたのICOの技術面、マーケティング、法律関係、資金集めまで全てを彼らに任せられると謳います。

なぜ上手くいかないのか: ICOは非常に難しく、予測できない問題を多くはらんでいます。代理店は彼ら自身でICOを行った経験がない可能性が高く、そのためそうした起こりうる問題に直面したこともありません。彼らは極めて人員不足であることが多く、自分たちの力を過信しています。良い代理店もありますが、調達分の数パーセントの費用がかかる場合が多いです。

また彼らが実際にサービスを提供できるのは彼らが特化している言語のみの可能性もあります。その場合、国や地域によっては彼らのサービスを受けることができません。もしかすると、彼らは「どこでも対応できる」と言うかもしれません。ただ、真実ではないことが多いのです。そうした代理店の多くが、日本で彼らのビジネスを手伝うよう私に連絡してきます。

2.「全世界でのマーケティングを運用します」という代理店

彼らが謳う仕事内容:  世界中であなたのICOのマーケティングを運用すると謳います。

なぜ上手くいかないのか: 信頼できる代理店は決してこのようなことを言いません。しかし、ICOの世界ではよくあることです。暗号通貨以外の分野でマーケティング代理店と仕事をしたことがある人なら、なぜこれが不可能なことなのか理解できるでしょう。

3. 「特定の地域(アジア、ヨーロッパなど広範囲)で、あなたのICOの全てを運用します」という代理店

彼らが謳う仕事内容:  マーケティング、コミュニティ、イベント運営まで全てを特定の地域(アジア、ヨーロッパなど広範囲)で運用すると謳います。

なぜ上手くいかないのか: アジア、ヨーロッパ、アメリカ、中東など、地域名を一言で言っても(当たり前ですが)各国で環境は全く異なります。日本、中国、韓国、インドネシア・・。地域で一括りにすることなどできないのです。

 

「大手取引所へ紹介します」という代理店

彼らの仕事内容:

彼らは繋がりのある取引所に連絡を取り、上場するための書類を作成します。自分自身でこの作業をするのは非常に手間で数ヶ月かかることもあり、また高額な費用もかかります。代理店に任せるのは魅力的です。

しかし残念なことに、これは良い考えとは言えません。なぜならば万が一問題が起こった場合のため(そして問題は起こるのですが)、あなた自身が取引所との関係を保ち、管理することは必要不

可欠だからです。そしてこうした代理店は一般的に契約内容を取引所との間の業務だけにとどめます。加えて、委託した場合でもまだあなた自身が行う書類仕事はありますし、上場に必要な費用に加えて1,000万円を超える高額な仲介手数料を支払わなくてはなりません。結果的にその価値よりも悩みの種の方が大きくなってしまうのです。

*ZILLA の開発しているシステムでは、ボタン一つで上場を申し込むことができる取引所のリストがあり、かかる費用は少額です。あらかじめまとめておいたあなたの企業情報を私たちが取引所に送り、取引所とあなたの会社のスタッフが直接連絡を取り関係を築けるように繋ぎます。この機能は8月に追加されます。

 

良い代理店

1. ICOの参加経験が豊富な暗号通貨のエンジニア企業

彼らの仕事内容:

あなたのプロジェクトのためにエンジニアを派遣して料金を取ります。必要な業務内容が具体化されている場合、また彼らを中核エンジニアとして迎える場合に、この方法は機能します。彼らが請求する金額は、調達した資金のうち1%程度でしょう。妥当な内容か確認しましょう。また周囲の評判や推薦があるかも忘れずに確認しましょう。

2. 暗号通貨専門のPR代理店

彼らの仕事内容:

こうした代理店は暗号通貨メディアのリストを持ち、あなたのICO情報を記事で扱ってもらえるよう連絡を取ってくれます。私自身、多くのPR代理店と連絡を取りましたが、まだ良い代理店を見つけられていません。しかし他社のICOの成功事例で代理店を使用しているらしい案件をいくつか目にしてきました。あなたのCMOが代理店を監督する場合でも、評判や他者からの推薦文を必ず確認し、彼らが謳う業務を遂行できることを念押ししましょう。また調達した資金の1%も支払うことがないよう気をつけましょう。

3.国を限定したICO代理店

彼らの仕事内容:

特定の国でのICOを支援する代理店です。彼らが持つICO参加者のリストには、目の肥えた、また選りすぐりの参加者たちが並びます。彼らは特定の国でのイベント運営やインフルエンサーへの連絡、メディアパブリシティなどの手配を行います。この種の代理店が謳うサービス内容はとても現実的なため、依頼することで素晴らしい結果を残せる可能性があります。支払いは調達資金全体をベースに考えず、彼らがもたらした利益のうちの1%にとどめましょう。また他の人からの推薦や評判を確認するのを忘れないようにしましょう。

結論

代理店は総じて大げさなことを約束し、期待はずれの結果を残します。問題は、彼らができると謳う業務内容です。

代理店を使う場合は、あなたが対象とする国の現地の代理店を使い、関係を築くことを大切にしましょう。他者からの推薦や評判の確認は必須です。

これまでに私たちは30社近いマーケティング代理店から連絡を受けました。それらの代理店が「これまでにLinkedInTelegramCEOと直接連絡を取り、ともに働いたことがある」と言っていた企業10社ほどに連絡を取ってみましたが、うち9社のCEOはそれらの代理店とは距離をおくよう忠告してきました。

推薦や評判は必ず確認しましょう。

ステップ 4 -コミュニティを作るこちらから。

abasa
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