ICOをする方法:ステップ7 – 適任なアドバイザーの選び方

一般的にICOの場合には、その他のスタートアップとは異なり、企業の様々な側面を手助けしてもらうためにアドバイザーを迎えます。ZILLAのサービスには日々新しいICOプロジェクトの登録があり、私はこれまでに400件以上のICOを精査してきました。私が見てきたほとんどのICOは、アドバイザーの役割を理解していないように見受けられます。

アドバイザーには3つの種類の役割があります。

‧暗号通貨のインフルエンサーである
‧暗号通貨について経験豊富である
‧特定の領域の専門家である

暗号通貨のインフルエンサー

暗号通貨のインフルエンサーの名前がICOのアドバイザーとして挙げられていることで、そのICOに信頼と正当性を持たせられることに加え、情報の届く範囲を広げることができます。暗号通貨のインフルエンサーはその性格的に賛否両論を呼ぶ傾向があるので、誰に話しを持ちかけるかは慎重に決めることをお勧めします。インフルエンサーが一番力を発揮するのは概して資金調達の際です。情報拡散力があり、あなたのプロジェクトの評判を素早く広げることができます。端的に言うと、数億円の資金をもたらしてくれる可能性があるのです。

暗号通貨について経験豊富である

暗号通貨業界でしばらく経験を積んだ人、またはICOを成功させた経験がある人がこの部類に入ります。インフルエンサーほどの情報拡散力はないかもしれませんが、ICOを成功に導くためのアドバイスをくれ、見えにくい落とし穴について教えてくれるという点で同じくらい重要な存在です。端的に言うと、数億円の資金を守ってくれる可能性があります。

特定の領域の専門家である

プロジェクトに関係する特定の領域の専門家は、特にICO後に大きな価値を発揮します。プロジェクトにおいて技術が正しく使用されているかを確認し、その業界の人々とあなたを繋げ、パートナーシップを促進してくれます。あなたのプロジェクトの技術が十分魅力的なものであれば、彼ら自身があなたのビジネスの潜在顧客となり、潜在顧客を生み出す源にもなってくれます。

アドバイザーが関わる範囲

これはICOプロジェクトとアドバイザーとの間で決定しますが、アドバイザーにフルタイムで働いてもらうことを期待してはいけません。またほとんどのICOが資金調達のタイムラインを延長するため、アドナイザーには6か月程度の長期間一緒に取り組んでもらうことになるでしょう。プロジェクトに対しアドバイザーからどれだけの関与が必要なのかを把握し、アドバイザーの期待をコントロールしましょう。最後にアドバイザーとは毎月話し合いの場を設け、プロジェクトが軌道に乗っていることを確認しましょう。

「ぜひ私たちのアドバイザーになってください」

と言われることが私自身ありますが、大部分は断っています。とても嬉しく光栄に思いますが、自分の時間を捧げることになることを考慮し、幾つかの判断基準を設けてプロジェクトを評価し、参画するかを決めています。

1. そのプロジェクトに興味があるか

支払い方法に関すること、初心者を暗号通貨の世界に呼び込むこと、ゲーム、または暗号通貨を使って日々の生活をより良くする方法に関することであればどのようなことでも、私にとって興味を引く内容です。

2. そのチームは自分たちのしていることを理解しているか

彼らのウェブサイトは良くデザインされているか。今回が初めての起業家か。実現可能な市場開拓戦略はあるか。もしくは、かっこいいことをやるためだけに開発しているのか。こうしたことを精査します。アドバイザーが提案した際に、難しい変更でも実行できるだけの柔軟性があるか、また企業を成功に導く際に避けられないストレスや仕事量を理解しているか。これらの点も確認する必要があります。

3. そのチームは真っ当か

そのチームに、作ろうとしているものを作り、実際にソフトウェアを販売する専門性があるかを確かめるため、詳細に調査し裏付けを取ります。また(言うまでもなく明らかなことですが)犯罪、薬物に関わりがないこと、疑わしい行為がないことなども確認します。

4. 私がその領域の専門家かどうか

ICOプロジェクトに対し、私自身何かしらの知識を提供することはできると思います。ただ、私は暗号通貨の分野では経験がありますが、そうした知識を超えた部分でそのビジネスを成長させる手助けができるかどうかを検討します。


5.
私の時間を尊重してくれるか

私自身、ZILLAを運営するために非常に忙しい状況ではありますが、アドバイザーとなる場合には、自分の役割を果たすため確実に時間を作ります。私がアドバイザーになった場合、私がその他のことを犠牲にして時間を費やしているということをそのチームが理解してくれるか、またアドバイザーになることは私の評判を危険にさらすことでもあるということを彼らが理解しているかどうかも重要なポイントです。

アドバイザーの費用は?

一般的に調達した資金のうち1%から10%です。私個人的には、最大3%程度までが妥当だと思います。通常はICOで発行するトークンとイーサ(Ether)を混ぜて支払われます。

アドバイザーに起用する基準として、あなたのICOに投資することを義務づけること、また一定額の資金調達を課すことを考えている方もいるかもしれません。しかし私個人的には、資金調達をする人を探している場合には暗号通貨の共同販売機関に参画してもらう、またはコンサル企業に依頼することをお勧めします。直接的な資金調達は本来のアドバイザーの役割からは少し外れているからです。

費用に対し最大限の効果を求めるなら、アドバイザーを得意分野に応じて使い分けることが重要です。

最後に、適任なアドバイザーの採用はあなたのプロジェクトに多大な正当性をもたらしてくれる可能性があります。アドバイザーに話を持ちかける前に、あなたのプロジェクトがアドバイザーにとって魅力的な段階に到達していることを確認しましょう。そうすることでアドバイザーが参画する可能性を高めるのです。

abasa
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